
投資マンション基礎知識
資産運用の勉強法まとめ | 基礎知識やおすすめの方法を紹介
将来に備えて貯金をしていても、銀行の低金利や年金の不安からお金を増やすことが難しくなっています。
そこで注目されているのが「資産運用」ですが、リスクを理解せずに始めると損をする可能性があります。資産運用で成功するには、基礎的な知識を理解し、正しい方法で運用することが重要です。
初心者でも実践しやすい資産運用の考え方や勉強方法をご紹介します。
目次
資産運用とは?初心者が知るべき基本知識
将来のお金に対する不安から、資産運用に関心を持つ方が増えてきているようです。貯金をするだけではなく、お金を上手に活用することで、将来の不安を減らして豊かな生活を目指せます。
これから資産運用を始める方に向けて、知っておくべき基礎知識を紹介します。
資産運用とは何か
「資産運用」とは、株式や投資信託・不動産といった資産に投資をして、資産価値の向上を狙うことです。
近年の日本では、銀行への預金金利は最大でも0.1%と低金利状態が続いています。そのため、昔のように「銀行に預金していればお金が増える」といった状況ではありません。
さらに、将来受け取れる年金への不安から老後の資金準備のため、資産運用の必要性が高まっています。
資産運用のメリットとデメリット
以下は、資産運用で得られるメリットとデメリットをまとめたものです。
【資産運用のメリット】
- 資産が増える可能性がある
- インフレ対策になる
- 経済や税金の知識を身に着けられる
【資産運用のデメリット】
- 元本割れのリスク
- 家賃滞納リスク(不動産投資の場合)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
資産運用のメリット
資産運用の最大のメリットは、お金を増やせる可能性があることです。
株式や投資信託、不動産などに投資することで、老後資金や教育資金の準備ができます。
また、資産運用はインフレ対策にもなります。近年、日本では物価が上昇しているため、お金の価値が下がりやすい傾向にあります。
不動産をはじめとした資産に投資をすることで、資産価値の向上が期待でき、資産の目減りを防ぐことが可能です。
さらに、資産運用をすることで金融や経済の知識が身につくのもメリットです。投資を続けるうちに、株式市場や為替の仕組み、不動産ローンや税金のルールなどが勉強できます。
資産運用はお金を増やすだけでなく、将来の安心につながる手段として活用できます。
資産運用のデメリット
資産運用を聞いて最初に思いつくデメリットが、元本割れのリスクではないでしょうか。
メリットで解説したように価値が上昇する可能性もありますが、反対に価値が低下し元本割れするリスクがあります。
このリスクに対して、以下の対策が挙げられます。
- 投資の知識を身につけること
- 長期目線で安定した金融資産に投資すること
また、不動産投資の場合は家賃の滞納リスクがあります。
入居者からの家賃を回収できないと、ローンの返済や管理費などの費用により赤字が発生してしまいます。
このようなリスクがあることを事前に理解して、資産運用を始めると良いでしょう。
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資産運用の勉強を始める前に押さえるべきポイント
資産運用の勉強を始める前に最低限抑えておくべき4つのポイントを紹介していきます。
- 資産運用を始める目的を明確にする
- 投資の特徴を種類ごとに理解する
- 日本の経済動向を知る
- 自分に合った投資スタイルを選ぶ
1つずつ解説していきます。
資産運用を始める目的を明確にする
資産運用を始める前には、目的を明確にすることが重要です。目的を決めずに資産運用を始めてしまうと、投資先を正しく選定できないからです。
多くの人は資産運用をする目的として老後資金の準備を挙げています。つまり、短期的にお金を増やしたいわけではなく、長期目線で資産運用に取り組んでいる人が多いのです。
このような場合、日によって価値が変動する仮想通貨よりも、比較的リスクを抑えやすい投資信託や不動産投資など、長期的な資産形成に適した投資手法がおすすめです。
資産運用の目的によって投資先が異なるため、まずはご自身の投資目的を明確にしましょう。
投資の特徴を種類ごとに理解する
どの商品に自己資金を投資するかで、投資の種類や特徴が異なります。
ここでは4つの投資方法について、わかりやすく表にまとめました。
投資の種類 | 特徴 |
---|---|
株式投資 | 企業が発行している株式を保有し、個別企業の株価上昇を狙う方法 |
投資信託への投資 | プロが運用する複数企業の株式に分散投資をして、株価の上昇を狙う方法 |
不動産投資 | マンションやアパートを購入して、賃貸物件として貸し出すことで家賃収入を得る方法 |
仮想通貨投資 | インターネット上でやり取りできる電子通貨に投資をしてその値上がりを狙う方法 |
家計診断・相談サービス「オカネコ」が実施したアンケートによると、2024年1月時点では新NISAを利用後に70.2%の方が「投資意欲が高まった」と回答しているとのことです。
日本の経済動向を知る
資産運用を始める場合、日本の経済動向を把握することも重要です。株式や不動産などの投資商品は、経済動向に大きく左右されるからです。
例えば、円安になると多くの日本企業の業績が向上する傾向があり、株価の上昇が期待できます。また、エリアの動向にもよりますが、商業施設ができたり交通の利便性が良くなったりと、不動産価格の上昇が見込めます。
このように、経済やエリアの動向を把握することは、投資するうえでの判断材料になります。
自分に合った投資スタイルを選ぶ
自分に合った投資スタイルを決めておくことも重要です。
投資スタイルは主に2種類あります。
- ハイリスク・ハイリターン
- ローリスクローリターン
短期間で大きなリターンを狙いたい人は、リスクが高い代わりに大きな利益を得られる可能性がある、「ハイリスク・ハイリターン」が向いています。
一方、投資のリスクをできるだけ避けたい場合は、リスクが低い代わりに、大きな利益は見込めない「ローリスクローリターン」がおすすめです。
安定して利益が得られるため、長期的にじっくり資産を増やしたい人に向いています。
資産運用でおすすめの勉強方法を紹介
資産運用を始めるには、少なからず勉強をして投資に関する理解を深めておく必要があります。
なぜなら、選んだ商品が自分の投資目的と一致しているのかを理解する必要があるからです。
- 専門の書籍で勉強する
- インターネットや動画を活用して勉強する
- セミナーに参加して勉強する
- 資産運用に役立つ資格取得を目指す
4つの勉強方法について詳しく解説していきます。
専門の書籍で勉強する
資産運用のおすすめ勉強方法の1つ目は、「専門の書籍で勉強する」ことです。
書籍を使うことで、資産運用の正しい情報を身に着けることができるからです。これから資産運用を始めたい人には、初心者向けの概要がつかめる書籍が良いでしょう。
資産運用の全体像を把握した後に、新NISAやFX、不動産投資といったご自身が興味のある分野を学ぶことで、より理解を深められます。
資産運用の基礎を理解できた方は、次に説明する方法でより多くの情報収集をするのがおすすめです。
インターネットや動画を活用して勉強する
資産運用のおすすめ勉強方法の2つ目は、「インターネットや動画の活用」です。
インターネットを利用すれば、簡単に自分の知りたい情報を得ることができます。また、YouTubeを活用すれば文字だけでなく図解を使った動画を見ることで、より分かりやすく解説されているケースもあります。
金融機関や資産運用に関するメディアのブログ記事を参考にすると、信頼できる情報を得られるでしょう。
ただし、誤った情報が発信されているケースもあるため、1つの情報のみを鵜吞みにしないことと、書籍である程度勉強することが重要です。
セミナーに参加して勉強する
資産運用のおすすめ勉強方法の3つ目は、「セミナーに参加」です。セミナーでは資産運用のプロから直接学べるため、独学では気づかない視点や発見が得られます。
セミナーに参加する際は、以下の内容を確認することが重要です。
- 自分のレベルに合っているか
- 自分が学びたいことが学べるか
セミナーによっては費用がかかるため、自分に合ったところを選ぶようにしましょう。
資産運用に役立つ資格取得を目指す
資産運用のおすすめ勉強方法の4つ目は、「資格の取得」です。
資産運用にあたって、資格の取得は必須ではありません。しかし、資格試験の勉強をすることで多くの知識を身に着けることができます。
ここでは、おすすめの3つの資格を紹介します。
日商簿記
「日商簿記」は、企業の財務状況を把握する上で重要な資格です。財務諸表が読めるようになると、投資をする上で企業の財務状況を理解できるため、より適切な投資先の選定ができます。
日商簿記3級の合格率は40%前後ですが、合格しやすい資格と言われています。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)とは、将来の夢や目標を達成するために資金計画を立てるお金の専門家です。
資産運用に関する知識だけでなく、税金や保険、不動産などお金に関する幅広い知識を学ぶことができます。
FP3級の合格率は80〜90%と非常に高いので、初心者の方も気軽に受けられるでしょう。
賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格を取得することで、賃貸不動産の管理や運営を行う上で必要な知識を身に着けることができます。
株式や投資信託と異なり、不動産投資をすると入居者対応が発生するため、入居者のニーズを満たしクレームに繋がらないような運営をしなければなりません。
賃貸不動産経営管理士の資格を取得することで、より良い判断基準を持てるようになり、満足度を高めることが可能です。
ただし、紹介した簿記やFPと比べると難易度は高く、合格率は30%以下のため事前の勉強が必要です。

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