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投資マンション売却

投資マンションの売り出し価格について。売却価格の決定方法とは!?

投資マンションの売り出し価格

マンションの売り出し価格は非常に重要

投資ワンルームマンションの売却活動を始めるときに、査定金額は、成約事例などと比較することで、概ね理解できたのですが、

「売出価格はいくらに設定した方が損をせずにすむのか」

「価格をどのように決定すれはいいのかわからない」

「可能な限り高くしたいが、限度もあるし判断が難しい」

とお悩みの方は少なくありません。

何しろ中古物件は、定価が無く、個別性も高く、不動産会社の社員でも判断が難しい商品です。

投資ワンルームマンションを売却することは、副業で行っている個人投資家の方は、それほど頻繁にあるわけではないので、悩んでしまうのも無理はありません。

売出価格は、売却を成功するために、非常に重要な要素になります。知識が無いと戦略的に価格が決められず、損をする価格で売り出すことになってしまいます。細心の注意が必要です。

マンションの価格の種類

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

マンションの価格には実はいくつかの種類があります。

まず査定価格ですが、これは3カ月以内くらいの期間で申し込みがあるだろうという市場状況を踏まえた価格になります。不動産会社として、これくらいで売れると予測して出す価格ですね。我々プロとしては外せない数字なんです。査定価格を間違えた不動産会社は信用を失います。下手に高く査定して全然売れないとか、逆に安すぎると「御社の査定はどうなっているんだ」と言われてしまいます。プロとして本当に申し訳ないレベルの失態ですね。

売り出し価格については、査定価格がそのまま売り出し価格になるわけではありません。売主は高く売りたいし、買主は安く買いたい。ですから売り出し価格は売主の希望を踏まえた金額になります。「2,000万円の物件を3,000万円で売ってください」というのは現実的ではありませんが、1割程度の上乗せであれば検討の余地があります。例えば2,000万円の物件であれば2,200万円くらいで売り出すといった具合です。

最後に成約価格ですが、これは実際に売買契約が成立した金額です。通常は売り出し価格よりも低くなり、大体が相場の査定価格を中心に上下する形になります。結果的に最初に不動産会社が出した査定価格で決まれば、その会社の査定精度が高かったということになります。

弊社の場合、買主・売主ともに多くの取引実績があり、事例も豊富なため、物件ごとの適正価格がよく分かっています。そのため、査定価格は高い精度で、価格が大きく外れることは考えにくい状況です。

投資マンションを売却する際の価格設定で、個人投資家が陥る失敗

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

最も多い失敗は、高すぎる価格設定をしてしまい、申し込みが全く来ないというケースです。また、やや高めの価格設定で良い申し込みが来たにもかかわらず断ってしまい、その後申し込みが来なくなってしまうという後悔するケースも多く見られます。

実際に関わったケースでは、相場2,000万円の物件を2,400万円で売り出しました。しばらく申し込みがない中、2,100万円での購入希望者が現れたものの、「まだ高い」という理由で断ってしまう。その後3カ月経過して全く売れない状態が続き、「では値下げしましょう」と2,100万円に価格を下げたものの、もう申し込みは来ません。さらに1,950万円まで下げることになり、相場を下回る価格になってしまった。

このようなケースは珍しくありません。長期間売り出しても売れない状態が続くと、いわゆる売れ残り物件として見られてしまいます。「この物件は高すぎて売れないのだろう」という印象を持たれ、どうしても厳しい目で見られがちです。そうなると、さらに価格が上がりにくい状況に陥ってしまいます。

また、相場観のない投資家の場合、悪質な業者のターゲットになることもあります。電話や訪問による売却勧誘を行う業者の中には、オーナーの情報不足につけ込んで、2,000万円相当の物件を1,000万円程度で買い取ろうとするケースもあります。相場が分からないため、1,000万円でも早期に売却できれば良いと考えてしまうわけです。このような被害に遭わないよう、十分な注意が必要です。

マンションの相場価格を押さえる

当たり前ですが、売主買主双方とも自身が得をしたいと考えていますので、売主様はできるだけ高く売却したい、買主様はできるだけ安く購入したいと希望しています。

中古ワンルームマンションは、一物一価で個別性が強く、定価がないので、買主様は交渉できるところが面白いのですが、売主様は取引に慣れていないと、価格設定が難しく感じることが多いです。売出価格を相場と比べて、安くしすぎると損しますし、高すぎても買主の指触が伸びず、具体的な価格相談や、問い合わせすら入らないこともあります。

売主様の欲が強すぎて、相場を無視して、大きく乖離した高値で売り出すと、資金力のあり購入意欲の高い上質な買主様に、投資ワンルームマンションを紹介しても、見送られてしまい、別の物件を検討してしまうので、機会損失に繋がることがあります。

逆に、無知で相場よりも安く設定しますと、すぐに沢山の申込があるのですが、売り出し価格以上に金額がせりあがることがなく、もっと高く売れたのではと、契約後に後悔することになりかねません。

ちなみに、「設定した価格よりも高く決まることはあるのか」と売主様から聞かれることもあります。

お気持ちはわかりますが、売出価格以上に競りあがることは、残念ながらほぼありません。コンビニで100円の商品を購入するときに、気に入ったからと言って、表示価格以上の110円払う人はいません。それと同じことです。

売り出し価格を設定する上での注意点

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

最も重要なのは、しっかりと市場調査を行うことです。当社でもお伝えしていますが、必ず複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。当社だけでなく、他社の意見も聞いていただいて構いません。我々は、それだけの自信を持って取引に臨んでいます。

また近年は、AIによる無料の査定サイトなども登場しています。こういったサイトは売り出し価格としてやや高めの査定額を出す傾向にありますが、1つの参考値として活用できます。重要なのは、1社の査定だけでなく、複数の視点から価格を確認することです。

次に重要なのが、競合物件の確認です。現在売り出し中の物件にどのようなものがあるのか、しっかりと調査する必要があります。特に同じマンション内に売り物件がある場合は要注意です。例えば、別の売り物件があるのに、自分の物件だけが高い価格設定になっていると、売却は極めて困難になります。他の部屋が売れないと自分の部屋も売れないという状況に陥ってしまいます。

また、売り出し価格の設定については、相場よりもやや高めに設定することをおすすめしています。ただし、これは戦略的な意図があってのことです。高値で売り出して運良く高額で売れるというケースは稀で、しっかりとした戦略に基づいて価格設定を行う必要があります。

また、売主の方にもこの戦略をよく理解していただきたいと考えています。「不動産会社に言われるままに進めている」という姿勢ではなく、「なぜこの価格設定なのか」「査定価格の根拠は何か」「御社の成約実績はどの程度か」といった踏み込んだ質問をしていただくことをおすすめします。こうした質問に対して適切な回答ができない場合は、その会社に明確な戦略がない可能性があり、依頼を再考した方が良いかもしれません。


ワンルームマンションの売却
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投資マンションの売却価格のおすすめの設定方法

多数の投資ワンルームマンションを成約してきた弊社の、おすすめの方法は、「売主様は指値があることを想定したうえで、査定の1割ぐらい高値で売出価格の設定をし、具体的な申込みをした買主様と交渉に臨むこと」です。

ここで言う「相場」とは、営業力の高い不動産会社が「いろいろな営業活動をした上で、1か月から2か月ぐらいの期間で成約にできそうな価格」であり、「誰でもすぐに買う価格」ではありません。

あまりに高値では見向きもされませんが、長く住んでいる方がいて、家賃が高い物件もあるわけですし、利回りが良ければ、価格の1割くらいなら許容範囲です。

また、買主が物件を気に入ってくれて、私たちが考えた相場以上の価格で申し込みがあることもあります。そのときは、そのまま契約できるのでお得です。チャンスを自ら捨てる必要はありません。

中古市場では、指値は当たり前ですので、あらかじめ想定をしたうえで、買主と価格交渉をしたほうが良い結果になります。

指値は、平たく言えば値切りですが、とはいえ同じような条件の物件は同じ地域にそれなりにあります。その方が、本気で物件に興味を持たれている可能性は高いでのです。「指値なんてけしからん」断ってくれと、極端な判断はせずに、クレバーに交渉をしましょう。

買主も価格が下がればラッキーと思っていることもあります。一旦、指値を受け取り、その後に好材料を伝えるなど交渉をして、価格が希望まで上がらなければ断ればいいのです。できるだけ高値を目指しましょう。

なお、実際の販売活動にあたっては、営業担当としっかり打ち合わせをして、戦略的にワンルームマンションの売出価格を決めて頂くことをお勧めいたします。

交渉には、周辺エリアの情報なども重要になってくるので、たとえご自身で適切な査定価格を設定できる方でも、優秀な不動産会社とのパートナーシップが必要不可欠です。

ちなみに、周辺エリアの情報が重要なのは、近隣の類似物件(ライバル物件)価格や、需給のバランスによっても変化するからです。たとえば、あるエリアでワンルームマンションを売却するとき、たまたま市場に出ているワンルームマンションが少ないタイミングなら、少し強気の価格にしても売れる可能性があります。

優秀な不動産会社の担当者なら、そのような情報を把握した上で、ちゃんと理由を説明し、相場より高値で売却するための提案をしてくれます。

納得できる売出し価格を、不動産会社と相談しながら決めてください。

エリアや需要によって価格設定の戦略を考える

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

人気エリアにおいては、相場価格を上回る価格での成約も十分にあり得ます。1件の申し込みがあり、そこからさらに別の申し込みが来るといった、いわば入札のような状況になることもあります。このような場合は、強気の価格設定も可能です。

流動性の高いエリアでは、比較的強気の価格設定が通用します。多くの購入希望者が存在し、申し込みも活発に入ってきます。一方で、郊外などの流動性の低いエリアでは、購入希望者があまり多くないため、1回の商談を逃すと次の機会を得るのが難しく、競争原理も働きにくい状況です。そのため、値引き交渉の余地も含めた慎重な価格設定が必要になります。

郊外物件の場合、購入希望者を逃すと次の申し込みを得られない可能性が高いため、より緻密な価格設定が求められます。例えば、2,000万円ではなく1,980万円といった、心理的に買いやすい価格設定を行うことも一つの戦略です。最初の段階で興味を持っていただかないと問い合わせにつながらないため、こうした工夫も重要になってきます。

売り出し価格以上で売却できるケースある?

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

売り出し価格を上回る価格での売却は極めて稀です。ただし、売り出し価格自体が適正価格を大きく下回っているケースはありました。実際、弊社が売り出し価格以上での購入を申し出たものの、他社がさらに高値を提示して購入できなかったという事例があります。

その際、売主を担当した不動産会社に価格設定の理由を確認したところ、「価格がよく分からず、クライアントの希望額をそのまま受け入れて出した」という回答でした。結果として予想以上の反響があり、取り下げることになったとのことです。

この事例からも分かる通り、投資用マンションを扱い慣れていない会社では、適正価格の算出が難しい場合があります。そもそも投資用マンションの取引データは一般にたくさん公開されていないため、透明性が低く、価格の判断が困難です。投資用マンションやワンルームマンションを扱い慣れていない業者に依頼すると、適切な情報収集や戦略的な販売方法の立案が難しく、結果として不適切な価格設定になってしまうケースが少なくありません。

地域密着型の不動産会社でも、「投資用マンションは扱いが難しい」として、取り扱いを断られるケースもあります。このため、投資用マンションの売却においては、取引実績の豊富な専門会社に依頼することをおすすめします。

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コラム監修

コラム監修

伊藤幸弘  

資格

宅地建物取引主任者・賃貸不動産経営管理士・FP技能士・公認 不動産コンサルティングマスター・投資不動産取引士・競売不動産取扱主任者・日本不動産仲裁機構ADR調停人

書籍

『投資ワンルームマンションをはじめて売却する方に必ず読んでほしい成功法則』


『マンション投資IQアップの法則 ~なんとなく投資用マンションを所有している君へ~』

プロフィール

2002年から中古投資マンションを専門に取引を行う。
2014年より株式会社TOCHU(とうちゅう)を設立し現在にいたる。

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