投資ワンルームマンションを売る「理由」 | TOCHU|投資マンション売却のプロフェッショナル

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投資ワンルームマンションを売る「理由」

ワンルームマンションを売る理由

「投資ワンルームマンションを売ろう」と、何の理由もなく思う人はいないでしょう。必ず理由があるはずです。このコラムでは、売却する理由について紹介します。

例えば、「月々の赤字が大きい」「利益を確定したい」「物件が古くなった」「相続させたくない」「空室が埋まらない」「確定申告がめんどくさい」というように、人それぞれの売る理由があるのです。あなたも一度考えてみませんか?

ワンルームマンション売却の相談理由TOP5

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

ワンルームマンション売却の理由ランキング、第5位は「所有することへの面倒さ」です。購入時の情熱が薄れ、収支はプラスなのにもういいかと判断される。これは最後まで本質的な理由が見えてこない不思議なケースですね。

第4位は「高齢化に伴う相続対策」です。相続税対策として保有していた物件を、相続予定者である子どもたちからこのような物件は不要と言われるケース。相続税の圧縮を意図して購入したものの、子ども世代からすると管理の手間を避けたいという判断があるようです。

第3位は「資金回収・利益確定」。次の投資に向けた資金化や、より収益性の高い物件への買い替えを意図したものです。アパートへの買い替えや、経年による物件の入れ替え、株式投資への資金移動などが具体例として挙げられます。区分マンションは利回り5~6%程度の安定運用なので、より積極的な投資を目指す方の判断ですね。

第2位は「現在の価格上昇を捉えた売却」。これは比較的最近の傾向です。特にこれまでキャッシュフローがマイナスだったオーバーローン物件で、売却価格がローン残高を上回ってきた案件が該当します。ここ7~8年は価格上昇が継続しているためです。

そして第1位は「収支悪化」。全体の3~4割を占める理由です。購入当初に借り入れたローンも、最初は問題なくても、負債額の大きさに次第にプレッシャーを感じるようになる。軽度の不安から深刻な資金繰り悪化まで、状況は様々です。なお、既に返済が困難になっている層は売却自体が難しく、このランキングには表れていない点も注目すべきでしょう。

なぜ、投資ワンルームマンションを売却なのかを明確にする

「なぜ売るのか」を確認してください。

例えば「半年後に退職になるので、その時までに売りたい」という理由であれば、「半年以内に買い手を見つけて引き渡しも終える」というスケジュールが理想的です。

そして、すぐに投資ワンルームマンションの売却活動を始めなければいけません。スタートが遅れ、売れるまでに時間がかかってしまうと、

想定の期間で売れないという事態になるかもしれません。

また、期限から逆算した売却活動が必要となります。

「家賃がしっかりとれているので、売り急がなくていいけど、利益を確定したい」という理由の方もいるでしょう。

そうであればあわてて売る必要はないわけですから「時間がかかっても、できるだけ良い条件で売却する」という目標になります。

まずは、相場価格を知り、高く売り出し結果を待つのもいいでしょう。

「月々の収支がマイナスで苦しい」という場合は、

「早く、損失をできるだけ少なく売却する」ことで、収支を健全化することが急務になります。

収支のシュミレーションをして、状況によりますが、売却の前に、繰り上げ返済をして

収支を回復することもありかもしれません。

このように「売る理由」をしっかり理解する事は、「売却を完了させるための目標設定」を明確にすることなのです。

「私は〇〇という理由なので物件を売る。だから〇月までに完了することを目標にする」と明確にするのです。これが、投資ワンルームマンション売却の目標です。

そして、この目標から、今度は「どのような方法で売っていくのか」を計算していくのです。

売る理由と明確な目標をもとことで、取引の達成率が変わってきます。さらに、取引が終わったあとの満足度も高くなるのです。

売却理由によっては、価格や売れやすさに影響はある?

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

売却理由は価格形成に大きく影響します。特に重要なのは売却時期の制約です。半年から1年程度の期間で高値売却を目指すケースと、1カ月以内にローン返済のための資金回収が必要なケースでは、取引可能な時間に大きな差があります。

時間的な制約が厳しい場合、高値での売却は難しくなります。期日までに確実な決済が必要なため、買主候補も限定され、取引機会も制限されてしまうためです。

具体的な期日が設定される理由としては、住宅ローン組み換えのための売却や、結婚を機とした資産整理などが挙げられます。特に晩婚化の影響で、30代後半から40代での結婚に際し、20代や30代前半で購入した投資マンションの処分を求められるケースが増加しています。

興味深いケースとしては、結婚するパートナーからの要請による売却があります。特に女性の場合、不動産投資に対して慎重な姿勢を示される傾向があり、将来的なメリットを主張する男性側の意向より、リスク回避を重視する判断が優先されることが多いようです。

また、家賃滞納や心理的瑕疵(事件・事故、入居者の死亡など)が存在する物件も、売却が特に困難です。特に滞納案件は、いわば商品としての基本機能が損なわれた状態であり、強制執行による退去完了まで、実質的な売却活動が進められない状況となります。

売却理由によって、売却方法などに違いはある?

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

売却方法は、スピードと価格の優先度によって大きく二分されます。早期売却を重視する場合は買取方式、高値売却を目指す場合は仲介による市場流通が基本となります。

例えば1~2カ月以内の売却必須案件では、当初から買取での売却を前提とした提案が適切です。自社での買取か、業者間での買取案件としての取り扱いか、状況に応じて選択していきます。

一方、時間的余裕がある案件では、市場での価格形成を待ちながら、最適な買主とのマッチングを目指す仲介方式が有効です。オーナーの状況や希望に応じて、これらの方法を適切に選択・提案していく必要があります。

ただし、物件に何らかの問題を抱えている場合や、期限が切迫している場合は、買取方式を優先的に検討することになります。確実性とスピードを重視する場合、市場流通よりも買取の方が望ましい選択となるためです。

売却しなければよかったと後悔するようなケースはある?

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

典型的な例として、コロナ禍での売却判断が挙げられます。感染拡大初期には、不動産価格の下落が予想されていました。これは業界関係者も、一般消費者も、私自身も同様の見方をしていた点です。

しかし、政府による大規模な金融支援策により、予想に反して不動産市場は活性化しました。また、都心部から郊外への人口流出も想定ほど進まず、特にワンルームマンションについては、都心での需要が維持される結果となりました。

ただし、これは株式投資における売り時の判断と同様で、それほど市場予測は難しいということです。

現在の市場動向は特に読みづらい状況です。取引件数の減少局面で価格上昇が続き、金利上昇下でも価値が維持されるなど、従来の経験則が通用しない展開を見せています。これらの現象の本質的な理解には、ある程度の時間経過を待つ必要があるでしょう。

 

まずはご相談ください!

投資マンションの売却に対して目標をもって取り組むことが必要

優秀なアスリートや営業パーソンは、難しい目標であっても次々と達成していきます。彼らは「目標達成のためには、目標から現在地までを逆算をすればいい」と共通していいます。

4年に1度のオリンピックで金メダルを目指すのであれば、4年後の本番に最高のコンディションで臨むためにどうすればいいのか、現時点から何をするのかを逆算しているのです。

予算を必達したい営業パーソンなら、予算目標を定め、その予算を達成するには、今、そしてこれから、何をどのタイミングで行うかを明確にするのです。

「半年後までに何としても売りたい」と思えば「遅くとも4カ月後までには売買契約をしておく必要がある」とか「はじめの1カ月は高めに売り出しても、2ヶ月目からは値下げをして引き合いを増やし、契約する」と目標に向かって逆算を行うのです。

売る理由を見きわめ、明確にし、そして逆算して、目標を達成すること。本当に大切なことは、「当たり前のこと」の中にあります。

そして、理由が明確になったら、売却を実現できる不動産会社を選定しなければなりません。インターネットで調べたり、一括査定サイトなどで比較するのも必要です。

投資ワンルームマンションの「売る理由」を理解してくれて、高く売却できるような営業力のある良きパートナーを選び、売却を成功させましょう。不動産会社選定のポイントは下記よりご覧ください。

売却理由は正直に告げるべき?

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

売却理由の開示は、不動産会社の信頼性を見極めた上で判断すべき事項です。一部に「明確なニーズがあれば価格を下げられる」という論理で強引な価格交渉を行う業者も存在するため、初期段階での全面開示は必ずしも得策ではありません。

ただし、信頼できると判断できる業者には、売却の真の理由を伝えることが望ましいです。例えば、売却期限などの背景情報が共有できれば、それに応じた売却戦略の選択肢が広がります。

適切な情報共有がない場合、効果的な営業戦略の立案が困難となり、円滑な取引にも支障をきたす可能性があります。良質なサービス提供のためには、一定の信頼関係に基づく情報共有が不可欠です。

ただし、情報管理には慎重さも必要です。特に不動産取引に関する知識が十分でないオーナーは、提供した情報が価格交渉の材料として利用される可能性もあります。「早期売却希望」という情報が、不当な値下げ圧力につながるケースも見られます。

つまり、オーナー側には適切な情報管理が求められますが、信頼できる業者の見極めも同時に重要な課題となります。これは決して容易ではありませんが、取引の成否を左右する重要な要素といえるでしょう。

投資用ワンルームマンション売却をお願いするべき不動産会社選定のポイント
https://www.to-chu.co.jp/column/7179/

あなたのマンションの適正価格が分かる

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コラム監修

コラム監修

伊藤幸弘  

資格

宅地建物取引主任者・賃貸不動産経営管理士・FP技能士・公認 不動産コンサルティングマスター・投資不動産取引士・競売不動産取扱主任者・日本不動産仲裁機構ADR調停人

書籍

『投資ワンルームマンションをはじめて売却する方に必ず読んでほしい成功法則』


『マンション投資IQアップの法則 ~なんとなく投資用マンションを所有している君へ~』

プロフィール

2002年から中古投資マンションを専門に取引を行う。
2014年より株式会社TOCHU(とうちゅう)を設立し現在にいたる。

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